スウェーデン大使館

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スウェーデン大使館

フロア面積:250m²  導入時期:2006年2月

左/「立って仕事をしていることの方が多いですよ。腰にもいい」とロディーネルさん。中左/ロディーネルさんの部屋の間仕切りもガラス。「人の出入りが中から見える。それだけで、各プロジェクトの進捗が大体わかるんです」。中/ブローシャー・キャビネット グスタフ社製/冊子を15種類、ディスプレイできる白樺のキャビネット(幅793×奥行400 ×高さ1950 mm)。フラップの前面には冊子を2~3冊立てかけることが可能で(奥行45 mm)、中にはA4サイズの冊子をたっぷりと収納できます( 高さ270 mm )。美しく見せるため、トップにライトをつけるオプションも。中右/ガラスの間仕切りと美しいパネルカーテンで囲まれたミーティングルーム内には、ケーブルアクセストレイとリッドが付いた大ぶりな白木のテーブル、イエッツビン社のコネクトが据えられている。「この木製テーブル、とても気に入っているんですよ。スウェーデン人も日本人も木を愛する国民です。安心感や安らぎを与えてくれる木は、両者共通のファクターといえる」。右/ファサード。

コミュニケーションを重視した、スウェーデンを感じるオフィス
スウェーデン大使館投資部(ISA 東京)は、スウェーデンへの投資を誘致する政府機関。オフィス全面リニューアルに伴い、2006年2月、スカンジナビアン モダンとともにスウェディッシュ・オフィスを創り上げた。

「ISA東京の役割は、日本企業の皆様にスウェーデンを拠点にヨーロッパでビジネスを展開しませんか、とご提案すること。無料で情報提供や各種サポートを行っています。現在、スウェーデンに進出している日本企業の数は約150社。この15年で3倍に増えました」と流暢な日本語で語るのは、ISA東京で産業参事官を勤めるハンス G. ロディーネルさん。

オフィスを全面リニューアルするにあたってロディーネルさんは、ストックホルムにあるISA 本社のような、スウェーデンのモダンデザインを代表するオフィスを目指したという。「ここを訪れる日本企業の皆様の中には、この場所で初めてスウェーデンに触れる、という方も少なくないはず。第一印象は非常に重要です。オフィスに一歩入った瞬間から、スウェーデンを感じてもらいたかった」。

ロディーネルさんが最もこだわったスペース、それがミーティングルームだ。「人と会って話をするのが仕事である私たちにとって、ミーティングルームは大事なツールです。コピーボードやインターネットアクセスなどのマルチメディア機能を備えていることはもちろん、人が落ち着いて、リラックスして話し合える場所でなければなりません」。

Sit & Stand デスクで立って仕事、が私のスタイル
ロディーネルさんがオフィスのデスクにはこれ以外、考えられなかったと話すのが、デスクの高さを電動モーターで自由に調整できる、スカンジナビアン モダンの代表製品「Sit & Stand デスク」だ。ISA東京ではスタッフ全員のデスクにこの製品を導入している。

書き物や考え事などひとりで集中したいときには座ったポジションで、書類の仕分けなど手早く何かを片付けたいときや、同僚との簡単なミーティングなど人とコミュニケーションをとりたいときには立ったポジションで——このようにポジションを変えることで、集中したい時間とコミュニケーションの時間をコントロールできるのがSit & Stand デスクの最大の効果だ。デスクを囲んで立って打ち合わせをするスタイルに最適なことから、即断即決のスピーディな経営が従来以上に求められている今、日本でも注目を集め始めているデスクである。

「私の場合は人と話をしながら進める仕事が多いので、ほとんど立っていますよ。立っているとすぐに動けるので便利です。また自然と姿勢もよくなり、腰痛の防止にも効果があると聞いています。ただ最近はちょっと忙しくて、座ることも多くなりましたが」とロディーネルさんは笑う。

法人税率が28%と低く、1億人市場(北欧・バルト海沿岸の各都市)に1時間以内でアクセスできるスウェーデン。ますます加速する日本企業のスウェーデン進出の第一歩は、この洗練されたスウェディッシュ・オフィスとの出会いから始まる。