ボルボテクノロジー・ジャパン株式会社

ボルボテクノロジー・ジャパン株式会社

業種:自動車研究開発 フロア面積:120m²  導入時期: 2012年1月

ワークエリアの床は、グレーとホワイトを基調にスタイリッシュにデザイン。歩 いて行き来する部分と立って座って仕事をする部分を配色でゾーン分け し、表 情を出しています。また間仕切りには、オープンな空間を維持しつつ、来訪者の 視線を優しく遮ってくれるグリーンパーティションを採用しています。「スウェーデンの企業ではSit&Stand®デスクはスタンダードです」とマネージャーの武渕哲男さん。

ワークエリアとは 全く違うインテリアの木のぬくもりが心地よいコミュニケーションエリア。カジュアルな会話から斬新なアイデアが生まれることも。壁には、外村さんの思いが込められた絵。

天井と壁には間接照明とダウンライトを効果的に組み合わせて設置し、空間の一体感と広がりの両方を実現。これらすべての照明にLEDライトを採用しています。エントランスにはイタリア製のホワイトのパーティションを配置。ラインはその日の気分で自在に形を変えることができます。光や波、風など自然の美しさを感じる透明感のあるデザインです。

Sit&Stand®デスクから始まるオフィスづくり
大型商用車で世界第2位のシェアを誇るボルボグループ(本拠/スウェーデン)がアジアの研究開発拠点を東京に立ち上げた。その新オフィスのデザインの核となったオフィス家具が、スカンジナビアン モダンのSit&Stand®デスクだ。

トラックやバス、建設機械などの分野でグローバルに事業を展開するボルボグループ。ボルボテクノロジー・ジャパン株式会社(本 社/港区芝公園)は、同グループが拡大するアジア市場での競争力を強化するべく、2012年3月に立ち上げたアジアの研究開発拠点だ。「電気トラックやITを活用した物流の効率化、車両の故障を未然に防ぐ遠隔監視など、10~20年先の技術、その先の技術を生み出していくのが私たちのミッションです」と語るのは、代表取締役の外村博史さん。オフィスのコンセプトには、“オープン” と“クリエイティブ”を掲げた。「世界のボルボグループの研究者やエンジニア、大学の先生などに足を運んでもらい、一緒に研究を進めていきたいと考えています。そのためには、真にオープンなスペースである必要があります。それから、私たちの仕事は白紙に絵を描くようなもの。刺激を受けながら、深く思考できるクリエイティブな環境でなければなりません」。

会話と思考を深め、生産性を高めるデスク
外村さんが理想のオフィスの実現に不可欠だと考えたオフィス家具が、昇降デスク“Sit&Stand®デスク”だ。出張先のスウェーデンで 出合い、その有効性に感銘を受けた。日本で販売しているところをネットで探し、スカンジナビアン モダンに辿り着いた。「ひとりでショウルームに飛び込み、岡部さんに話を聞き、その場で導入を決意しました」。オフィスづくりを共にしたシニアチーフエンジニアの寺本正彦さんは、「私はもともと乗用車のエンジニアだったので、シートにこだわるのは分かる。でも、オフィスのデスクに そこまで求めるものかと最初は戸惑いました」と打ち明ける。「でも実際に使ってみて、納得。デスクの高さを変えることで、姿勢だけでなく思考の切り替 えもできる。 内容に応じて適切な姿勢で話ができ、生産性が高まる。ユニークな仕掛けだと思います」。2年間スウェーデンにあるボルボグループの本社で働き、新会社にやって来たマネージャーの武渕哲男さんも「スウェーデンの先進企業ではこのデスクはスタンダード。私は腰痛持ちなので、立ったり座ったりして仕事ができるのはありがたいですね」と話す。

迅速でトータルなサポートを評価
スカンジナビアン モダンにオフィスのデザインを依頼したメリットについて、外村さんはこう話す。「実際に工事が始まったときには、工期が1カ月を切っていました。そのせいもあってある日、壁紙や床など内装それぞれの担当 者から、『これからみんなで行くので、その場で製品を決めてください』と連絡があった。行列をつくって、カタログやサンプルを次々に見せられたのですが、私はインテリアのプロではないし、イメージするものが見つけられない。これは困ったと、 岡部さんに『ヘルプミー』と電話したのです。すると、30分もしないうちに駆けつけ、それぞれの製品を迅速に選んでくれました。当初、家具はスカンジナビアン モダン、内装は別会社にお願いしたのですが、スカンジナビアン モダンは家具選びにとどまらず、結局オフィス全体のデザインに携わってくれました。空間にスウェーデンのテイストも加えてもらい、仕上がりには満足しています」。寺本さんも「彼らのトータルサポートには助けられました。私たちだけでは、こんな機能的で美しいオフィスはつくれなかったと思います」と話す。
大きな窓から東京タワーと増上寺の美しい景色が圧倒的な迫力で一望できるボルボテクノロジー・ジャパンのオフィス。社員や訪問者が寛ぎながら会話が楽しめるコミュニケーションエリアの壁には、ある大きな絵が飾られている。「これは私がタイへ旅した際に見つけて求めたものです。樹に実のようなものがたわわになっている。技術の種をたくさん育て、それを確実に実にしていきたいと願う私たちの思いが描かれていると感じました」と外村さん。景色のよいオープンでクリエイティブなオフィスでは今日も、明るい未来をつくる種が育っている。