それまでの社員食堂から、誰もがリラックスでき、自然と集まるスペース「The Cafe」へ。窓から見える雄大な富士山と桜並木という素晴らしい風景を借景とし、つい長居をしてしまいたくなる開放感あるスペースへ。ワイドが10mあるベンチソファと自由に配置変更可能なサイズのテーブルのセットで、リラックスした雰囲気でのお食事が可能に。アクセントとして置いた1輪差しは女性ならではのアイデアです。「本日のメニュー」をゆっくりと選べ、かつスムースな流れを導く配膳カウンター。キッチン部の窓開口も広くとり、配膳側の使い易さにも配慮した設計に。
Rラインの配膳カウンターはビュッフェパーティーにも対応できるよう、2段式に。照明にはモダンかつ優しい雰囲気を演出するペンダントライトをチョイス。壁面タイルはスウェーデンの「FOTOKAKEL」社の特注品。テーマのグリーンをグラフィックにした、美しいガラスタイル。エントランスにはRシェイプのガラスウォールを採用し、優しい雰囲気で迎えます。メインフロアーは3色のミックスとし、スペーシャスな空間に表情を持たせました。ガラスタイルに、メニューの「アイコン」を配置。誰にでもわかりやすいユニバーサルデザインに。
入口にはウッドフェンスと花を植えたプランターを造り、温かくウエルカムな雰囲気を演出。エントランスには手洗いカウンターも設置。グラフィックデザインしたメニューアイコン。デザインも大きすぎない、切り文字タイプのカッティングシート。
お客様のご要望
別棟790㎡以上の工場スペースの中心にスチールで間仕切った社員食堂なので暗くて寒い。
満腹にするだけでなく、食事を楽しめる食堂にしたい。現地調理で温かく美味しい食事ができる明るい食堂にしたい。
レイアウトのポイント
ABB日本ベーレー株式会社は火力発電所などの大規模プラントの監視・制御システムなどで国内トップシェアを誇るグローバルな企業。これまで、社員の方の利用が少なかった社員食堂を、リラックスでき、自然と皆が集まるスペース「The Cafe」として設計しました。Rラインの配膳カウンターを斜めにし、コの字型のカウンターを融合させる事で、空間に立体感と一体感をもたせました。テーブルと椅子はあえてホワイト色を選び、清潔感とスタイリッシュさを演出。天井が3200mmと高いので、3色の塩ビタイルのミックスで、フロアーに表情を持たせることができました。窓は曇ガラスから、全てクリアーに変更し、外の景色(富士山)を楽しむと同時に、自然光をふんだんに取り入れ、明るくスペーシャスなカフェへ変身しました。