グルンドフォスポンプ株式会社

グルンドフォスポンプ株式会社

業種:ポンプの製造販売 フロア面積:534m²  社員数:25名 導入時期:2012年2月

レセプションに設けられたショールーム。カーブのかかったガラスに は水中をイメージした“バブル”のグラフィックをデザインし、照明 を照射。ポンプを載せるステージにも照明を設置し、見やすく美しい展示を演出 している。床は透明感のあるホワイトを採用。

ショールームも兼ねたレセプションには、中央に配置された800キロの巨大ポン プを含め、13の製品を展示。製品群の対面の壁一面には、グルンドフォスの 3つ の企業理念「BE> 果たすべき、責任」「THINK> 未来を、見据える」「INNOVATE> 革新が、すべて」のビジュアルを大胆にデザインしました。その横の壁にはカタ ログ類、前には来訪者用の椅子を設置しています。

オフィスのオープンな雰囲気を維持するため、廊下側の壁をガラスに。

お客様とのコミュニケーションをビジネスの力に
革新的な製品とソリューションで世界のポンプ業界のマーケットリーダーで あり続けるグルンドフォス(本社/デンマーク)。その日本法人がスカンジナビ アン モダンとともに会話と笑顔が生まれる美しいオフィスをつくり上げた。

デンマークに本拠を置くポンプメーカー、グルンドフォスは、世界に社員約1万7000人を擁し、年間のポンプ生産台数1600万台以上を誇る、ポンプ業界のリーディングカンパニーだ。1986年に設立された日本法人、グルンドフォスポンプ株 式会社(本社/浜松市北区都田テクノポリス、社員数約150人)の営業拠点のひとつ、東部支店は2012年3月、東京・五反田に新オフィスを開設した。「旧オ フィスも五反田にあったのですが、駅から徒歩3分という、よりアクセスのよい 場所に移転しました」と話すのは東部支店長の吉村秀雄さん。リーマンショックの影響でオフィスを縮小したが、その後の予想を超える業績回復により、広いワークスペースが必要になったのが移転の理由だ。「もうひとつの理由は、お客様のためのスペースを設けたかったことです。今後の市場拡大が期待される建築設備分野に力を入れるにあたって、お客様を対象にした説明会や技術講習会を定期的に開く場やお客様と歓談しながらビジネスの話ができる場を必要としていました」。

スカンジナビアらしさと日本らしさを融合した美しい空間
後者の目的を叶えるためのレセプションとラウンジエリア、そしてセミナールームのデザインを、スカンジナビアンモダンが担当した。スカンジナビアンモ ダンのデザインに決めた理由について、ピーター・ビストラップ社長はこう話す。「数社でコンペを行いましたが、彼らの提案はスカンジナビアと日本のテイストを見事に融合した、スタイリッシュで美しい空間づくりで目を引きました。決め手は、その提案が当社の成り立ちや事業、ビジョンなどを深く理解した上で のデザインだったことです。その理解しようとする姿勢、熱意に心動かされました」。
仕上がった新オフィスのレセプションは、ショールームも兼ねたものだ。会社を訪れた人はまず自然に、グルンドフォスの美しいポンプ群を目にすることになる。「13の製品を展示しています。一番大きなポンプは800キロもあり、皆さん思わず足を止めて眺めておられますね」と吉村さん。製品を眺めながら話ができるよう、椅子も用意されている。
レセプションからセミナールームへと続く導線の途中に広がっているのがラウンジだ。コーヒーを飲みながら、お客様とのカジュアルな会話が楽しめる。もちろん、社員が寛いでリフレッシュする場でもある。「家具は、デンマークの著明なデザイナーのものです。この明るくてオープンで心地よい空間は、デンマーク本社にも似ています」とビストラップ社長は話す。

スカンジナビアらしさと日本らしさを融合した美しい空間
新オフィスになって、何が大きく変わったのだろうか。その答えのひとつは、コミュニケーションだと吉村さんは言う。「お客様を積極的に呼べる環境がこれで整いました。セミナールームやミーティングルームでのコミュニケーショ ンはもちろんですが、講習会などの前後に、このラウンジでする他愛ない話からアイデアが生まれたり、ビジネスが進展したりすることもあります」。以前はチームごとに2つに分かれていた社員のワークエリアも新オフィスではひとつになり、間仕切りもすべて取り払われた。このオープンなスペースで日々、チームの垣根を超えたコミュニケーションが生まれているという。コミュケーションが活性化される、広々とした新オフィスを“まるで我が家のよう”と愛してやまないビストラップ社長。「毎朝会社に到着すると、当社が誇る美しいポンプたちが出迎えてくれる。それを眺めながらオフィスの中に入り、心地よいラウンジで美味しい朝のコーヒーをいれる。快適な一日の始まりです。なにより私が嬉しく思っているのは、社員たちの笑顔が増えたことです。コミュニケーションの質と量が変わったことにより、社員間はもちろんのこと、お客様と社員の間でもより密接な関係を築けているように私には思えます。それは必ずや、ビジネスによい影響をもたらすと私は信じています」。