スウェーデンを訪れたことのあるかたなら、きっとそうそう、と頷いてくださると思いますが、スウェーデンの女性たちは本当に“元気”です。
仕事柄、企業を訪問することも多いのですが、オフィスに一歩入ると、木のぬくもりあふれる明るいオープンな空間とデザイン性の高いオフィス内を、背すじをピッと伸ばした女性たちが颯爽と闊歩しています。洋服代や化粧品代などにそれほどお金をかけているようには思えないのですが(高い税額で身なりに贅沢にお金をかける余裕がない? そもそも、もとの素材がいいからその必要がない?)、彼女たちはとても美しく、輝いています。日本と比べると要職についている女性の割合も高く、明るい笑顔で生き生きと話す彼女たちに接していると、私まで自然と笑顔になり、お互いリスペクとできます。
男女平等の国スウェーデンではご存知のとおり、政治や行政を中心に(大臣の半分は女性、というのは有名な話ですね)、女性の社会進出がかなり進んでいます。パパの育児休暇取得率はなんと8割以上。480日の育児休暇中の所得が保障されていたり、法律で元の職場への復帰が約束されていたりと、女性が働きやすい環境がうらやましいくらいに整っています。だからこそ、スウェーデンではほとんどの女性が出産後も働き続けます(20〜50代の専業主婦はほぼ皆無)。
オフィス環境も同様です。電動でデスクの高さを自由に調整できるスタンディグデスク(昇降デスク)、Sit&Stand®デスクだって、もとは1970年代のスウェーデンで、腰痛に悩む電話交換手の女性たちをなんとか助けたいという願いから開発されたもの。Sit&Stand®デスクを高く調整し、まっすぐに立ったまま、男性や女性の同僚たちと元気にディスカッションを繰り広げる女性たちの姿は、見ていてとても清々しいものです。そのほか、カフェテリアが充実したり、オフィスがグリーンに彩られたり、女性の視点を大切にオフィスをつくると、男性も女性もみんなが快適に仕事に集中できる、美しくスタイリッシュなオフィスに仕上がると思っているのは、私だけでしょうか。ときどき、こっそり男性のお客さまが私に耳打ちしてくれます。「オフィスがきれいになると女性がきれいになった」と。いいことだ!